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2008年3月 5日 (水)

絵付け技法と装飾技法

 絵付けの技法には筆で描く他に、墨弾き、吹墨、濃などがあります。

墨弾き(すみはじき)・・・素地に墨で文様を描き、その上から絵の具を施して焼成すると、墨がはがれたそこだけが白く抜けて文様になるという、墨が絵の具を弾くという性質を利用した下絵付けの技法。
吹墨(ふきずみ)・・・水に溶いた絵の具や呉須を、霧吹きなどで素地に吹きつけ文様を描く、染付技法の一つ。筆や濃ではできない濃淡やグラデーションを表現することができる。文様は、吹き付けにより細かく散布したその様自体と、型紙などに吹き付け、白抜きされたものとがある。
濃(だみ)・・・先に線描きした中を、少し薄めに溶いた呉須を専用の太い濃筆(だみふで)で塗りつぶしていく、下絵付けの技法。

 また陶芸には、作品に、より表情を加えていくための装飾技法が数多くあります。その例を下記にあげてみます。

象嵌(ぞうがん)・・・生乾きの素地に彫るなどして文様をつくり、そこに異なる色の土を埋め込み、はみ出した部分を削って文様を出す技法。
ロウ抜き・・・素焼きした後、釉薬をかけ残したい部分にロウを塗り、その上から施釉して焼くと、釉薬を弾いたロウの部分が抜ける技法。
掻き落とし(かきおとし)・・・素地に異なる色の土や釉薬、絵の具などをかけ、一部を削り取って下層を浮かび上がらせることで文様を出す技法。
浮き彫り(うきぼり)・・・文様の周辺を彫り取って文様を表面から立体的に浮かび上がらせる技法。

 この他にも様々な技法が陶芸には存在し、その技を匠に使い、後世にまで残るような素晴らしい作品が創り出されているわけです。見るものを魅了してやまない陶芸作品、そこには想像もつかない技や火との闘いがあるのです。

 

 

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